SEALDsという病〜 #ぱよぱよちーん 事件と誘爆に寄せて〜

 ユーキャン・新語流行語大賞2015にノミネートされたキーワードを見ると、日経トレンディのヒット番付より、恣意的なチョイスが目立ちます。

 昨年から指摘されてきたことですが、左翼の左翼による左傾化は、もはや隠す気配すらない最終ステージに到達しています。そしてそのおかしさを指摘しないテレビを筆頭とする既存メディアは、わずかに残された信頼感の、在庫一掃をしているかのようです。

「I AM KENJI」

 と、後藤健二氏の事件を「流行語」と捉える感性は分かりませんが、

「I am not ABE」

 と、こちらは元官僚で、番組降板に駄々をこねた古賀茂明氏により、後ろ足で砂をかけるパフォーマンスで、流行っていたとしても、いわずと知れた「反安倍」陣営だけ。

 まぁブームなど所詮そんなもので、社会現象になった言葉ばかりではないと言い訳もできますが、

“粛々と/切れ目のない対応/存立危機事態/駆けつけ警護/国民の理解が深まっていない/レッテル貼り/テロに屈しない/早く質問しろよ/アベ政治を許さない/戦争法案/自民党、感じ悪いよね/シールズ(SEALDs)/とりま、廃案”

 と、一部の抜粋ですが、並び順は新語流行語大賞のサイトからのコピペのままで、これはそのまま「政治的主張」として使え、流行語ではなく「政治活動」です。

 選考委員に姜尚中、鳥越俊太郎、やくみつる諸氏と並べば、その傾向は明らかなれど、そもそもユーキャンと共に開催する『現代用語の基礎知識』を発行する「自由国民社」がそちら側の思想を元に設立した会社ですから、政治活動との指摘には「その通り」と答えるのかも知れません。

 民間企業の自主的な活動です。どうぞご自由に。ただ知識の代名詞とも言える辞書や、それに類する媒体が、誰の目にも明らかに偏向した情報を発信することは、媒体の自殺であることは明らかで、「韓流ブーム」のゴリ押しと、流行ってもいない「トレンディ」の押しつけで一人負けを続けるフジテレビが体現しています。

 気になるのは、酸いも甘いもかみ分けたはずの「年輩」な左翼や、活動はしないまでも、そこにシンパシーを感じる年齢的には十二分に「大人」な人らが、なりふり構わなくなったように感じることです。

 安倍政権の「一強」に対してとしても、小泉自民党の時も「一強」でしたが、今の様になりふり構わぬ「総掛かり」ではありませんでした。

 当時は「民主党」による政権交代の期待感もあったとはいえ、それがないからと、クソミソの批判は思考停止に過ぎず、大人の振るまいではありません。

 幼児化というひと言でも、説明がつきますが、それだけでは今年に入ってからの「劣化の加速」は説明がつきません。

 そこで浮かび上がる糸が「病としてのSEALDs」です。

 SEALDsとは、でんでん太鼓のリズムも軽やかに、昭和時代的比喩表現で言うところの「壊れたレコード」のように、同じフレーズを繰り返していた若者主体とされる抗議団体です。

 その若者によるとされる集団が、触媒となり、各所で火病、ならぬ自爆を誘爆している理由を推測するのが本日のテーマ。

 先週紹介した「ぱよぱよちーん事件」はいまだに報じられていません。CSの番組では報道されたようですが、キー局と呼ばれる地上波では「報道しない自由」を行使し続けるつもりのようです。

 「話題性」としてのニュースバリューならば「ネット流行語大賞」に「ぱよぱよちーん」がノミネートされていることから明らかです。ならば突如として登場した「ぱよちん」について、ネットに明るい津田大介氏に「解説」を求めるという企画は、ありがちながら目にしていません。

 「ネット流行語大賞」とは、もとは「2ちゃんねる」のなかでの流行語を決めるものとして、2007年に始まりましたが、2010年には産経新聞が運営に乗り出したことによるのか、認知度が向上したためか、

「アニメ(ゲーム)関連」

 が大量にランクインし、一般人には「ぽかーん」状態となり、一気に信頼を失いました。特定ジャンルの趣味趣向は、一般論になり得ないのです。それが理由か2013年から「アニメ流行語」が併設され住み分けされ、実状に即した物になっています。

 ちなみに2013年の金賞は「いつやるの? 今でしょ!」で、2014年は「STAP細胞はありまぁす」。

 ユーキャン・自由国民社バージョンの2013年は「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」の4つ、決めきれなかったという説明に、誰も納得したものです。

 ところが、2014年は「ダメよ〜ダメダメ」と「集団的自衛権」。

 この「集団的自衛権」が物議を、というより選考の不透明性が指摘されたのですが、どうやら左翼陣営は開き直ったようです。というより連中に足りないのは思想や哲学だと思っていましたが、どうやら「我慢」も足りないようです。そこに「病としてのSEALDs」を見つけます。

 なお、ネット流行語もノミネート段階ですが、印象的なものを紹介しておきます。

・SEALDs
・志位るず
・五寸釘ほなみ
・偏差値28
・佐野る
・川崎国
・ドローン(ドローン少年)
・マザーアース
・土の味

 「報道しない自由」を行使しているマスコミとは反対に、ネット上では「ぱよちん事件」は続報が続いております。

 まず、発端となった漫画家「はすみとしこ」氏の作品集は、『ガロ』で一世を風靡した青林堂から来月出版される運びとなりました。

 これを受けて人種差別を助長する「ヘイト本」とレッテルを貼り、発売を阻止しようという動きがあり、あの「アマゾン」では、一時、予約停止の措置がとられましたが、数時間後には解除されたということは、ヘイト本ではないと、少なくともアマゾンは判断したということで、むしろ「お墨付き」与える結果となります。

 この手の話しに事欠かないのが「ぱよちん事件」以降の左翼の自爆です。

 そもそもの「ぱよぱよちーん」にしても、かつての同士の千葉麗子氏を恫喝したことから受けたカウンターパンチであり、この手法を是とはしませんが、「はすみしばきリスト」なるものも、そっと公開しておき、しばし後に「あ、みっけ♪」とすっとぼけて拡散しておけば、個人が特定され、攻撃されることもなかったろうに、そもそも「セキュリティ業界の総力を挙げて」などと、言ってしまったがためのクチビル寒しの自爆です。

 先のネット流行語大賞にあった「五寸釘ほなみ」とは、「志位るず」、もといSEALDsの参加者のひとりが、対立する人物に対して、

「体中の穴という穴に五寸釘を指したい(要旨)」

 とツイートしたもので、戦争を忌避し、暴力を否定しながら、暴力的な発言を公言するのは、若さとバカさの二世帯同居としても、いわゆる「バカッター」が苦笑いとともに見逃されるのは、せいぜいSEALDsの主要メンバーの年齢とされる20代の前半までです。

 発売前の「はすみとしこ」氏の作品集を、発売停止に追い込もうとする行動は、言論封殺に他なりません。というのも、アマゾンの内容紹介も、

今ネットで最も熱い人物、はすみとしこの初イラスト集!

 としかないからです。その具体的な内容を知るものは、青林堂の担当者とはすみとしこ氏本人などの関係者のみです。

 これも「報道しない自由」により、封殺されていますが、ネット界隈では常識となっているのは、言論の自由や表現の自由に制限を加えようと行動しているのは、左翼であり、言論の自由を声高に叫ぶ人々なのです。彼らの各所での自爆により明らかになっています。

 正しく言い換えれば、

「自分たちの主張以外は一切認めない」

 ということ。

 先の五寸釘嬢は、ネット情報によれば未成年で、ならばその知識不足からくる幼稚さが、他人の意見に耳をかたむけさせないとしても、それが30才を過ぎ、40才を超えても、多様な意見を抹殺できると思い込むのは、選民意識による言論封殺か、「病としてのSEALDs」です。若いから見逃される言動と、言動のベクトルが同じなら、「大人」でも見逃されるとは、痛すぎる妄想で、社会はそれを見逃しはしません。

 平易な言葉で繰り返せば、3才児がごねるダダは笑って許せても、45才が口を尖らせてこねる屁理屈はイラッとくるということで、それが社会のルールを逸脱したなら、躊躇なく社会的制裁が発動されるのは後者ということです。

 さらに、K氏が勤務していたセキュリティ企業「エフセキュア」については、高市早苗総務大臣の知るところになっていると報告されています。

 報告者は左翼勢力が蛇蝎の如く嫌う行橋市議会議員小坪しんや氏。ブログやTwitterで、積極的に情報発信を続けている地方議会議員です。

 志を同じくするであろう綾瀬市議会議員の笠間昇氏が、意見交換の場で大臣に直接問題提起したところ、大臣として当該人物の調査を指示しており、現時点での問題は確認されていないので、企業への処分はくだせないが、当該企業には注目している(要旨)とのこと。

■エフセキュア、高市早苗総務大臣、今後も監視していく。 | 小坪しんやのHP~行橋市議会議員
https://samurai20.jp/2015/11/f-secure6/

 エフセキュアがくだしたK氏への処分や、その後の報告内容は、決して不安を払拭できるものではありませんが、その不安な企業を見逃すほど世間は甘くないということです。

 繰り返すように、エフセキュアの対応も不十分ですし、なによりK氏は、ネット情報によれば57才で、一般論において発言には責任を伴うと考えられます。

 SEALDsのメンバーの年齢なら、一事の熱病の可能性も高いと寛容になれたとしても、57才に適用される寛容さではありません。またK氏は、先日行われた反日色の強い「人権デモ」にも参加していたという報告もあります。反省どころか、信念を持っての活動と見るべきでしょう。

 いままで「匿名の闇」に身を潜め、その闇から敵対する勢力を攻撃してきたK氏が、なぜ迂闊にも日の当たるところにでてきてしまったのか。これこそが最大の「病としてのSEALDs」と考えます。

 実名の特定を決定づけたのは、千葉麗子氏の告発とは言え、特定されるような大胆な行動にでたのは、メディアにも実名で取材に応じ、顔出しOKで意見を述べるSEALDsの若者に触発された果ての誘爆ではないか、これを「病」とするのは、自ら蒔いた種とは言え、政治活動的にも、自らの生活防衛の意味からもデメリットしかないからです。

 さらに「ぱよちん事件」以降、日の当たる台所にうっかり出てきてしまったがために、スリッパによる迫害を受けるGのような事例が頻発しています。

 ぱよちん事件の直後には、日本共産党市議のご子息42才が、活動家であると特定され、勤務先の社長と一晩話し合いの末、退職となりました。

 反政府活動や、暴力容認、殺人教唆と思えるつぶやきが特定された社員を抱えるリスクに対して、企業としては適切な対応といえるでしょう。

 共産党市議のご子息はデザイナーという触れ込みですから、雇用先の企業が友情から彼を助けたいとするならば、ほとぼりが冷めた後に「外注」として提携する余地は残され、いち早い決断が必要だったとも言えます。

 なお、共産市議であるご母堂が、デザイナーとしての息子の仕事を自慢したことから、個人名が特定されるという援護射撃による射殺的行動は実に左翼らしい結末。また、その手の活動のプラカードのデザインが、セックスピストルズのジャケットを「佐野」ったものだった疑惑も発見されています。

 さらに、全国大学生協の幹部社員が、

「匿名垢のくせにナマ言ってんじゃねーぞ。お前の特定始めたからおとなしく待ってろよ」「ザコウヨのちょっとした手がかりで、4時間ぐらいで特定完了」「クソウヨ諸君は、このお手紙がきたら覚悟を決めなさい」

 とつぶやき、脅迫状というか恫喝状を送付すると宣言して、併せて掲載した証拠写真にあった紙袋から、所属が特定され、自宅も晒される事態に陥ります。

 時系列では恫喝は以前の話しですが、「ぱよちん」事件により誘爆します。年令は同じくネット情報によれば55才。

 一般常識を下敷きに生活されている読者にとって、いささかくたびれた展開かも知れませんが、もうひとり。こちらは本日付の読売新聞や毎日新聞などにも紹介された「ニュース」。

 三連休前にさらに発覚したのが53才の、現役マスコミ人の実名。本人が認めてしまったのは、喧嘩を売った相手が、Twitterを得意とする弁護士で、しかも「電話攻撃」をしかけてすべてが明るみに出るという体たらく。

 エフセキュアの名前を出しているので、こちらも企業名だけは紹介しておきます。新潟日報の支局長ですから現役幹部社員です。

 そして、匿名の闇からつぶやいていた、下品な発言が次々と晒されています。自民党の国会議員を慰安婦呼ばわりしたり、首相の死を願ったり、果ては

“自己批判せよ!まず、自分の顔を自分で殴れ!その男に媚びる
目を自分でつぶせ!そして、四肢を肘膝から切断せよ!その姿で、朝鮮学校の子どもたち、そして親に謝罪しろ!最後は西村、川東、桜井の喉笛を食いちぎれ!そこまでしなければ、お前の罪は消えない!”

 とは、新潟日報の幹部社員のツイートです。

 ここまでに紹介した、彼らを繋ぐもう一本の糸が「しばき隊」です。

 いわゆる「在特会」への対抗組織として立ち上がったとされていますが、暴力行為でたびたび世間を騒がせており、その実体はともかく、こうした「つながり」があれば、飛びつくのがワイドショーの得意技ながら、「報道しない自由」を絶賛行使中です。

 なお「しばき隊」については、「ぱよちん事件」も絡めて、詳述している「ニコニコ大百科」に詳しいので、興味ある方は下記リンクをご覧ください。

■レイシストをしばき隊(ニコニコ大百科)
http://goo.gl/IBOZZn

 なお、新潟日報の幹部社員については、気鋭のジャーナリストというより政治活動家の津田大介氏が、珍妙なコメントを発表しています。

 津田大介氏は新潟日報の特別編集委員を務め、定期的にブログを寄稿されているようですが、論点ずらしもヒドイ。

 主語が明示されていないので、如何様にも申し開きができるズルイ文章ですが、新潟日報の支局長(津田大介氏は記者と表現することで、罪一等減を目論んでいるのでしょうか、一般社会において幹部の罪は重いことは常識で、そちらを使うべきでしょうジャーナリストならば)や「しばき隊」をあえて、負けとしたときの敵対陣営は、在特会やネット右翼となるのでしょうが、そもそも戦いを仕掛けたのは、津田が述べるところの記者やしばき隊であって、勝手にこけただけの自滅です。

 通り魔が勝手に転び、手に持った刃物がお腹に刺さった文字通り、自作自演の騒動をもって「勝った」「負けた」とは、津田大介氏の問題設定は異常です。

 あるいは「勝った」「負けた」でしか、価値を計れない人であるならば、それはそれでも結構ですが、

「高みの見物決め込んでいる人もね。」

 とは、はた迷惑な。自作自演の自傷事件に、善良なる市民がどうして関わらなければならないのでしょうか。

「おれ、怪我しているんだから助けろよ!」

 的な? 仮にそんな主張をしているものを見つけたら、私はこの言葉を投げかけることでしょう。「バカか」と。なんだか、近隣諸国の恫喝を彷彿とさせる迷惑な主張です。

 そして一連のツイートで、津田氏は「僕はしばき隊の仲間ではない」としていますが、主張に重なるところは大きく、そのメンバーと「NO安倍政権」というサイトを開設し、政治活動をしており、仲間かどうかは認識の違いで、私の常識からは「お仲間」です。
■NO安倍政権
http://abe-no.net/

 いうなれば「私はフレンチ・キスのメンバーではない」と、来年春に卒業公演が決まったAKB48総監督こと高橋みなみさんが声高に叫んだからといって、誰も無関係と思わないようなものです。

 分かりづらいですね。

 もとい、暴走族の集会に参加し、爆音を響かせておきながら、摘発されたら「チームのメンバーではない」と、迷惑行為を繰り返しておきながら「所属の有無」を論点にすり替えるようなものだということです。

 ぱよちん事件に端を発する一連の騒動に話を戻します。

 年齢を重ねたいわばベテランが、ノコノコと表舞台に、というかリアルとの接点を持とうとした理由を、SEALDsに見つけるのです。

 投光器のスポットライトで輝く若者達。いままで日陰の道を、草葉の陰から、下水管を伝うような闇の中から小石を投げるように活動してきた我が身と比べてしまいます。

 なぜ、僕は彼らじゃないのだろう。

 若者の活躍に目を細めながら、唇を噛みしめる自分を見つけた日、僕のなかの何かが弾けた。

 若者だから許される無知も、見逃され、あるいはやり直しできる充分な時間を持つが故に実行できる無軌道さもないことを忘れ、暗黒だった青春時代を取り戻せるのではないかと渡るルビゴン。年令を重ね「我慢」を身につけていれば、踏みとどまることもできたであろうに。

 夜行性の昆虫として生息しながら、一度だけと太陽を目指したら誘蛾灯だった悲しみ。

 と、これが「病としてのSEALDs」。時に人生の致命傷となる病です。なお、昭和的な格言に置き換えるなら「年寄りの冷や水」。

 切ないなぁと憐憫の情を見つけるのが日本人の弱点と気づきながらも苦笑いが止まりません。

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“SEALDsという病〜 #ぱよぱよちーん 事件と誘爆に寄せて〜” への1件の返信

  1. ご紹介いただきありがとうございます。
    昨今の流れが非常によくまとまっていると感じました。

    逆に(目の前のことにとらわれ)どうしても個別対応となりがちな私の浅薄な部分を反省させられました。

    Facebook、Twitterで紹介させて頂きました。
    ご報告までに。

    追伸
    対峙する陣営より、ここまでの反応(蛇蝎のごとく)を頂けたことは私にとっては非常に名誉なことであります。
    第三者よりこの反応を認めて頂けたこと、このくだりが実は一番嬉しかったです。

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