浮気と不倫に対する常識に一石を投じます。
読了後、浮かんだ言葉は「所変われば品変わる」。
例えは正しくありませんが、私にとってのアメリカは乱れた性の
象徴と捉えていました。
やたら人前でチューするし、裸と見まごうばかりのファッション
だってそうですし、なによりもポルノ解禁の国ですから。
高校生ぐらいまではそう信じていました。
ところが「貞節」にうるさい国で厳格です。多分、日本よりも
遙かに。
当初は「宗教」に理由を求めます。なるほど。
ページをめくると次第に「結婚産業複合体」の姿が浮かんできます。
そこで著者は「世界」に飛び出します。
宮殿内の不倫話が恋愛ドラマになるおフランスへ。
ところがここも貞淑。でした・・・建前上。
ロシア、日本、南アフリカ、ユダヤ教、中国。
「統計」を求めて飛び立った著者はインタビューに明け暮れ、
次第に数字からは見えてこない「実態」を浮かび上がらせていきます。
多分、本人も気づかぬままに。時に不倫に心を動かし、憤り、
そして「恋愛」とぶつかり、倫理と対峙します。
しかし、我が日本人には当たり前で著者にはビックリだったのが
「お一人様用布団」
愛し合うパートナーになぜ、必要かという問いかけにドキッと
します。
■不倫の惑星〜世界各国、情事のマナー〜
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