岡田外務大臣様が願っていること

 こんな表現が普通に流通しています。

「革命的な政権交代」

この場合の「的な」とは現代日本語解釈の「ぼんやり」とした
「空気感」を滲ませているのでしょうが、革命とは

「国家・社会の組織の急激な変革」

と、誠文堂新光社の「机上辞典」にあります。
ちなみにウィキペディアではこうです。

「革命(かくめい)とは、主として民衆・被支配階級が主体となっ
て超法規的手段によって国家・政府(支配階級)を倒し、国家体
制を変更させることである」

私は前者である・・・と祈っています。ここがポイント。
願っているではなく祈っているのです。
言葉遊びではなく、私個人の「イメージ」ではなく、超常なる
なんらか、それを神仏と表現してもよいのですが、そこに委ねてい
るということです。

民主党政権は日本国の憲法と法律の枠内で民主的な手続きにより
誕生しました。だから支配階級云々というところまではまったく
あてはまりません。

やはり誠文堂新光社版の「急激な変革」だと言いたいところです。

マニフェスト選挙と喧伝し、ここにあったことを実行させるため
にとメディアも太鼓持ちに大わらわです。これが政権交代だと。

ここで疑問が。

羽田空港のハブ化、外国人参政権、死刑廃止、日中韓共通教科書
学力テスト廃止、自衛隊GSソマリア沖支店の閉店などなど
マニフェストにはありません。

いやいや、書いていないことをやるのは自民党からの日本政治の
伝統芸・・・と、いうか何処の国でもそれほど違いはなく、民主的
な手続きの弊害で、都合の悪いことは声が小さくなるものです。だ
からこれのやり方自体で民主党に文句をいうつもりはさらさらあり
ません。

まぁこれも「急激な変革」ぐらいかなぁと思う理由です。

つまりは支配階級のキャスト変更に過ぎず、いうなれば水戸黄門
が代替わりをし、笑っていいともならば「タモリ」が降板したよう
なものではないかと。

但し、リニューアルを機に放送打ち切りになった番組は数知れま
せん。最近、注目しているのは日本テレビ系列のお昼の情報番組
「おもいっきりDON!」。この秋にリニューアルして見事に

「みのもんた」

の時代に逆行しました。みのさんがマンネリ化し番組パワーが
なくなり打ち切り・・・もとい「卒業」になったはずですが、
まるで「みのもんた」の代役で中山秀征がMCをやっているようです。

新与党の予算編成の噂からは「昭和の自民党」の雰囲気が見えて
懐かしさすら覚えるのですが、財政バランスだけは民主党に期待し
ていた部分・・・ま、まだ噂ですから。

そして羽田ハブ空港。いいんじゃないですか。
八ッ場ダムもそうですが、大臣様がお決めになったことにゃぁ
誰も逆らない・・・というのは民主党のやり方のようで、自民党
のように下っ端議員まで勝手な発言を許さないのですから、それを
選挙により信任を与えた国民まで拡大適用しただけのことです。

よろしいのではないでしょうか。メディアに誘導される世論に
右往左往していた自民党よりはなんぼかマシです。国政というのは
庶民の利害を超えたところで行う必要もあるのです。

すると「国民の生活が第一」とやらが霞む気がするのはパソコンの
使いすぎだからでしょうか。

ところがどうしても気になることが。

「日中韓共通の歴史教科書」

岡田外務大臣様が諸外国(ご近所ですが)にお約束をおなりに
なられた新たな火種です。

外務大臣って日本国を代表して諸国に接する方でしたよね?

どうやって歴史認識をすり合わせるのでしょうか。

まず、これ「常識」、グローバルスタンダードな話です。

「歴史は国と民族の数だけある」

それでは仮に中国、韓国の言い分を丸呑みしたとしましょう。

現代史で見ればチベットもウイグルも、さらに台湾も中国の一部と
なります。ついでに「天安門」はなかったことになります。近代史で
日本は悪役以外に書くことでしかその存在を許されません。朝鮮戦争
も日本の経済発展のためと書かれるリスクがあります。歴史のあるが
ままにかけば中国と韓国の国民感情を傷つけると、彼らが認めるわけ
がないからです。

もちろん、豊臣秀吉などは鬼畜の如き大悪人とされ、日本人の
子供に教えることになります。一方、元寇はどうなるのでしょうか?

さらに遡れば「聖徳太子」も非礼な人物として描かれるのかも
知れません。救援を求められ参戦した白村江の戦いも侵略戦争に。

その「物語」を日本の公立学校で税金を使って子供に教えます。

これが岡田外務大臣様が願っていることです。

この教科書で育った世代が社会にでるころにウィキペディア版の
革命、その結びにある

「国家体制を変更させることである」

が現実になっているような気がして仕方がありません。単純な
イデオロギーの選択ではなく、「日本国」という存在そのものが
なくなるという意味で。

日本は悪い国だと税金を投じて育てるわけですからね。

しかし、仕方がありません。

「日本は日本人だけのものではない」

とは現首相のお言葉ですから。それを選んだのは国民です。

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