坂の上の雲(文庫本1巻)

 今年のテーマは「明治」。昨年はずっと「ローマ人の物語」を
読んでおり、素晴らしき古代ローマと崖から滑り落ちる衰退を読み
従来の歴史観が大きく塗り替えられました。それは歴史検証的な
アプローチではなく、

「新しいものは良い。と、いう発想の限界」

についてです。少なくとも現代日本の政治屋の混迷は歴史の欠如
で、古代ローマ人の政治との格闘に正直悔しさを禁じ得ませんでし
た。

「むむ、我が日本は!」

そして思いついたのが明治期です。特に「渋沢栄一」について。
教科書で習いましたが、細かなことを知らずにいた自分の不明を
恥じました。彼は打倒幕府を志とし、気がつけば徳川慶喜の臣下と
して明治を迎え、政府に仕えるも野に転じ「大日本帝国建国」に
尽力します。

と、それは実業界の面から。すると避けて通れないのが日清・
日露戦争で、そこで本書のページをめくりました。

「大日本帝国」と書いた時点で「軍国」と眉根を寄せるのは
短絡的で思慮の浅い不勉強なことだとさらに猛省します。

なにより朝日新聞とNHKの論調をまるごと信じる標準的な
反日洗脳を受け続けている義父が

「あんな凄い日本人が明治にはいたんだね」

と酒を飲む度に繰り返します。義父の知人は戦争帰りもおり
彼らの話す戦争現場と報道とのギャップに首をかしげていたの
ですが「坂の上の雲」を読み、戦場は悪鬼羅刹が跳梁跋扈する
空間であると同時に、人間が人間として生きている空間でも
あるという「当たり前」に気がついたのです。

この年末、NHKでドラマ化されどう脚色されるか分かりませ
んが原文での「明治」を体感されることをオススメします。

■坂の上の雲(文庫本1巻)
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4167105764

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください