エコロジーとファストファッション

 メルマガ(ブログ)→マイコミジャーナル→メルマガ(ブログ)
という初の試みです。

大御所の大先生ともなれば好き勝手なことを書けるのでしょうが
私のような末席の立ち見席にいるものではそうもいかず、何より
連載コラムは掲載雑誌やサイトの「商品」ですから企画を外れた
記事は書けません。

で、本稿で「エコロジーはオ●ニー」と提起して「IT」の部分
をマイコミジャーナルの連載に切り出し、今回で結びます。

ちなみにオ●ニーとしているの配慮ではなく都合です。ブログに
転載する際に書き換えるのが面倒なので。

マイコミジャーナルの内容を繰り返します。

流行には旬がありクローゼットの収容能力には限界があります。
最近の洋服は丈夫でワンシーズンではボロボロにならず、20年目
に突入したDCブランドのトレーナーを愛用する私はこう呟きます。

「エコはどこいった」

マイコミジャーナル記事より転載

フォーエバー21やH&M、ユニクロやしまむらといった

「ファストファッション」

を取り上げる一方で、地球温暖化を危惧し、さらにはエコポイント
にはしゃぎます。

これが日本国内のエコの有様です。
だからといって非難し、卑下しているわけではありません。
しかし、こうした風潮に疑問を呈しているのです。

「エコロジー様のお通りだい」

それはひとつの「イデオロギー」のように。時には免罪符のように。

しかるに「LOHAS」なるものの述べるところでは

「健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル」

とあり、詳しく見れば

「ビジネス・コンセプト」

と記載されています(NPOローハスクラブサイトより引用)。

つまりはディズニーランドが「夢の国」であり、日本大相撲協会が
「真剣勝負風」とし、ラーメンミュージアムにおいての「ラーメン」
といった商売の売りなのです。

本当に「環境」を考えるのであれば、この手のイベントを東京都心
のビル街でやる環境負荷が気になるのですが ロハスという
マーケティング戦略を非難するものではなく「上手い」と私は肯定す
るものです。

ただ大量生産大量消費大量廃棄を仮想敵とする図式にはこう指摘
します。

「それは既に豊かになった人間の発想」

京都議定書を持ち出すまでもなく、「まだ貧しい人々」にとって
は割高だけど地球環境に優しい商品よりも地球を荒らしても安くて
生活水準を上げてくれる安い商品を求めており、いま豊かな人が
かつて手にしていたものです。

ちなみに「地球環境に優しい」というこの言葉にもカチンときます。
なぜなら「人間が認めた地球環境」に過ぎないからです。砂漠も
氷河も台風も地震も津波も地球環境の一部です。残念ながら。

話を戻します。
だからといって野放図に消費していいということではありません。
限りある資源を有効活用することは大切です。

そして辿り着く疑問が

「ファストファッション」

です。
必要でしょうか。毎年、毎シーズンごとに新品の服が。
同じく携帯電話、同じく時計、同じく装飾品。

その他にも家具などの調度品に家電製品もそうです。

ここで少しだけ「自分語り」にお付き合いください。

必要なものは買いますし節約する趣味は殆どないのですが、
いまでも「昭和時代」に買った服を着ていますし、亡父のスーツを
仕立て直して着ています。靴下も最近では繕うようにしています。
「人前」にでるときは新しいものや破れていないものを着用します
がこれは接する相手様が不快とならないようにという気遣いからで
糸のほどけたTシャツなどはその「よれよれ感」がえもいわれぬ
肌触りで新品よりむしろ好んで着ています。

我が家の食器棚は友人から17年ほど前に譲り受けたもので、
なんども買い換えを検討しましたが「まだ使える(多少壊れて
いても修繕で実用に耐えられる)」という理由でキッチンに鎮座
しています。頂き物への形容してして不適当ですがボロです。

さらにいえばエアコンも使っていません。例えば私がIT企業
らしく都心に進出していればこれもエアコンは必須でしょうが、
幸いなことに「ノーヒートアイランド」の足立区、それも
ハズレでは扇風機(パソコンの熱暴走対策)で事足ります。

我が社の専務は「みみずコンポスト」をつくり日夜「めめず」
と格闘していますし、義務化される前からペットボトルを分別し
ています。

以上、自分語り終了です。そして私からのメッセージはこうです。

「好きでやっていることだから人に押しつけない」

ファストファッションにより刺激される経済活動があり
人の群れる本能が繁華街をヒートアイランドにして文化と商業を
活発にします。私の商売は電気が不可欠でいわゆる地球に優しく
などありません。

エコポイントで地デジ対応テレビの買い換えを促進していますが
ブラウン管のアナログテレビを廃棄し、地デジテレビを製造する
際の「二酸化炭素排出量」や、大型テレビに買い換えた場合に
増加する消費電力は語られません。

ひとことでいえば「矛盾」です。
つまりはそういうものだということです。

この矛盾に対する回答として私はエコロジーをオ●ニーとしま
した。そのこころは

「自分が気持ちいいと思うのならやればいい」

禁欲主義者はともかく、やりたいならばやればよく、やれと
強制するものでもなく、やるなと規制するものでもない。しかし
自分の内面と理想と妄想を照らし合わせてひとつの「憧れ」の
代換え機能として両者が重なる・・・のは男子だからでしょうか。

それはさておき、エコロジーを大上段に構えれば自ずと矛盾に
突き当たり、それは現代文明の否定以外の答えがなくなり、つまり
は人類がいなくなり環境問題を考える「人」そのものがなく、
恩恵をうけるのは・・・誰ざんしょ。

そして年齢を重ねるごとに明治や大正生まれの大人と接した昭和に
口伝された

「日本的生活」

とは今でいうエコロジーなのではないかという仮説が確信に
かわり実践することが増えています。

エコロジーとファストファッション。
善悪で論じるのではなく矛盾をありのままに受け入れる格好の
材料です。

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