クスクスと笑っている間に大団円を迎えました。
綾瀬はるかちゃんを愛でようかという目論見もありましたが
いやいや田畑智子さんのお茶目さに心を奪われます。
そして何よりも田辺誠一さんの「小物ぶり」が最高です。
機長への道に立ちはだかる時任三郎さんへの彼の怯えた
萎縮ぶりがたまりません。また時任さんが促した「笑顔」も。
三谷幸喜さんの「ザ・マジックアワー」の繋がらない伏線に
消化不良を起こした今年の穴埋めをするかの如く、きっちりと
エピソードが昇華されていきスッキリとした後味。
ウォーターボーイズ、スイングガールと同じく「成長物語」
ではありますが、如何せん約半日の物語ですから、多少の
ご都合主義に目をつぶらなければなりませんが、娯楽映画に
リアリティを追求する方が野暮というもので、緊急事態に
直面している主人公が彼女と長電話をするシーモンキーの
それとは異なります。
ご都合主義でいえば作品としての面白さを犠牲にしているのが
「飛行機大好き♪」
が映像から伝わってくることでしょうか。裏返せば
「男の子」
にはたまらないのですが。
ジャンボがクジラに見えます。究極を目指すと結論は
自然に回帰するのかなぁと哲学的な考察をしていると
クスッと笑え、どうでも良くなります。
オチにかかわるので詳述しませんが、正面から見る
ジャンボの迫力は異形の怪物か、舞い降りる神か。
そうそう忘れてならないのが「肘井美佳」さん。
岸部一徳さんへの・・・まぁベタな、分かり易い設定
ですがキュートです。オジサン視線で。
鑑賞後、足取りが軽くなること請け合いです。