CMというのはステマや虚偽記載に溢れているもので、それを演出と呼ぶわけですが、そこかしこに企業の体質が表れるものです。ソフトバンクが我田引水的に都合の良い数字を喧伝することも、売れているタレントを臆面も無くだすところも、機をみるに敏で節操より数字を求める企業トップの姿勢が垣間見えます。
「保険の窓口」のCM「いいプロと選ぶ篇」では、笑顔で語る「主婦」らしき女性が、一方的に話していることに気がつき、接客担当の男性を
「聞き上手なんですね」
と、「持ち上げる」シーンがあります。
一般論において、お世辞も多分に含まれる状況で、いやいや本当に主婦はそう思ったという設定だとしても、あからさまな間違いがあり、そこに企業体質が透けて見えます。なぜか? 聞き上手なんですね? と訊ねられCM中の担当者は「はい」と答えますが、本物の聞き上手ならこうです。
「いえいえ、○○様のお話がお上手なので」
続けるなら「ついつい仕事を忘れてしまいました」とかね。つまり、聞き上手とは最後まで相手の手柄にするもので、自分を聞き上手と認めたということは、相手の話が下手でも気持ちよく聞いている振りをしているのだという暴露になりかねないからです。
さすが創業者が消費税の不正還付をする会社・・・だからでしょうか。ほかのCMは面白いだけに残念です。
「ほけんの窓口」CMページ
http://www.hokennomadoguchi.com/cm/