どこの誰でも、また特定の事件とも関係ないとお断ります。
正義感故に命を絶ったという解説をもっともらしく語る
テレビがあります。正義感ってなんでしょう?
絶対に暴力を振るわないという昔の知人がいました。
女の取り合いだかなにかで後輩に殴られても殴り返さな
かったといいます。ま、それは生き方の問題。それで
女性を振り向かせたのであるならばドラマにもなるでしょうが。
腰抜けの言い訳と非暴力の境界がぼやけています。
暴力は絶対にいけないといいます。というよりそう
教えられてきました。
「力なき正義は無力であり、 正義なき力は暴力である」
パスカルの言葉だそうです。前者には深く頷きますが
正義の定義で議論がぼやけるので後者には疑問符があり
好きな言葉として置き換えるならこうです。
「戦うべき時に戦う」
それが暴力と非難されても信念をもった力の行使なら。
現実社会に目を移します。
正義感故に命を絶ったとします。
それは社会正義か、騙されたか、職業倫理かはわかりません。
しかし、「悪」は生きています。そして時に歴史は生き残った
ものが書き換えてしまいます。正義と美談にまとめますが、
その行動は悪をより肥らせてはいまいか。
そしてなにより。自死する権利もあるでしょうが、自死され
残されたものの気持ちを考えると「美化」は残酷です。