安保と向き合う「分からないことだらけ」とする偏向報道

 偏向報道って日常的に行われているよね。という話し。

 テレビや新聞と、ネットの論調が違うことはよくあることです。左派は「ネトウヨ」とレッテルを貼ることで、発言の信憑性を毀損することに余念がありませんが、両者の違いは「左翼含有率」によります。

 マスコミを志望するタイプは、社会正義に燃えていることも多く、その社会正義の土台を日教組が作っていたら、自動的に正義の重心が左足にのっかるからです。社会経験の無い「社会正義」が絵空事になるのは当然です。

 報道には「反権力」「対権力」の精神が求められ、そして日本は戦後、番犬としての米軍をレンタルすることで、戦争放棄というフィクションの世界に閉じこもることができ、反権力と左翼は平和幻想という結婚指輪で結ばれました。

 マスコミは広告代理店、具体的には電通との二人三脚により既得権を量産し、身分と所得を高め、自動的に特権意識を装備して、世論から遊離するどころか、世論とは自分たちが作り出すものだと増長します。左翼は選民意識をベースにしているので、増上慢は、両者の左翼との親和性を高めます。

 社会経験溢れる庶民が、社会に発信できるツール「ネット」の登場が、状況を変えつつあるのは、自然の流れと言うより「正常化」といってよいでしょう。

 しかし、いまだに相対的には左翼含有率が高く、それはネットにおいても同じです。オピニオンサイト「BLOGS」に、アニメ作家の宮崎駿氏が、外国人記者を集めて開いた会見の「全文」が掲載されました。見出しはこうです。

『【全文】「世界がもっと根元の方でみしみしと悪くなっていくようです」〜宮﨑駿監督が会見 1/3』

http://blogos.com/article/122316/

 いわゆる「安保法制」への、宮崎が左翼らしく攻撃を仕掛けているのは、彼の主義主張とはいえ、この「みしみしと悪くなっている」とは、彼の愛用していた「BBケント」というケント紙(紙の種類)が、インクが滲むほど粗悪になったということを、社会の風潮に重ねて批判しているのでしょうが、その「BBケント」とは英国製だと宮崎自身が紹介しています。

 安保法制にネガティブな印象を与えるために、「みしみしと悪くなっている」と題したのは明らかですが「羊頭狗肉」もたいがいにしてほしいものです。見出ししか見ない読者にとっては、見出しが記事の全てです。宮崎駿が不安がっている、嘆いているという印象を与えれば成功の「印象操作」です。

 驚くことではありません。今朝(2015年7月17日)の日経新聞の社会面

『18才 安保と向き合う 分からないことだらけ』

 と身だしで、向き合うのはともかく、「分からないことだらけ」とは、18才のJKの発言で、集団的自衛権と個別自衛権の違いは分かったが、法改正する理由が分からず、そもそも論で集団的自衛権が必要なのか、やっぱり良く分からないという前段があり、来年から18才に引き下げられる投票権について

“「こんなに分からないことだらけで投票しちゃって大丈夫なのかな」と話した(同記事)”

 とあります。女子高生は、むしろ真剣に問題と向き合い、その上で己の力不足、知識不足による不安を吐露しているのであって、安保法制というより、18才に選挙権を与えて良いのかどうかの議論につながるものです。仮にTPPでも、女子高生は同じ悩みを抱えることでしょう。

 見出しによるバイアス、偏向報道。呆れるほど、毎日のように行われています。

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