先日の新聞に「ハイ 菅直人がお答えします。」と題した民主党の
全面広告を発見しました。いきなり横道に逸れますが、見出しには
いった「。」に苛つきます。これは民主党だけではありませんが、
文章の終わりが明白な場合にいれる「。」を私はこう受けとります。
「ハイ、ここが文章の終わりですよ。教えあげないとわからないん
でちゅね」
話を戻します。
4つの質問に菅直人氏が答えますが、さすがディベートと呼ばれる
口げんかが大好きな氏らしい回答。結論を述べれば、話しをすり替え
ているのです。
4つの質問からひとつだけ紹介します。
Q、子ども手当は「バラマキ」だって言われるけど、そうなんですか。
・・・ここでの句点にもイラッときますが、いや、見だしならば
ここは「?」だろというのはさておき、菅直人氏はこう答えます。
[子育て支援は世界の常識]
A.今まで日本では全くやってこなかったため、そういった誤解も
生まれるのかもしれませんが、世界では政府が子育てを支援するの
はあたりまえのこと。特に少子化の問題に直面している国では充分に
手当が行われており、少子化を食い止める成果も上がっています。
子どもたちがこれ以上、少なくなれば、将来、所得税や年金の保険料
を納める大人がいなくなり、日本の未来は成り立たないと思います。
だから、思い切って政策の転換をはかったということです。私たちは
世界標準で、子供のことを考えています。
転記していて突っ込みが満載ですが、冒頭から間違いです。という
か「小学生の口げんか」といってよいでしょう。
「子ども手当」
という名前からいえば菅直人さんの主張は間違いではありません。
しかし、バラマキでいえば「家元」の自民党政権時代から、
児童手当はありましたし、古くは教育費用を軽減する「準要保護世帯」
など子育て支援は行われており、さらにいえば昨年の「定額給付金」、
そして思い出してください。
「地域振興券」
を。自民党政権時代から政府が子育て支援をしてきていたのです。
だから「全くやってこなかった」という表現は大嘘、あるいは
先に述べたように「名前が違う」という「小学生の口げんか」
レベルの主張です。
そして「手当」だけで少子化を食い止めた国はありません。
保育施設、結婚制度など複合的な施策によるもので、これまた
詐欺師並みの論理のすり替えです。
菅直人さんの「詭弁」のすべてに突っ込みをいれると時間を浪費す
るので最後にしますが「世界標準で子供のことを考え」ているので
あれば「国防」について語らないのは論外です。世界標準(笑)と
やらで育った日本人が他国の奴隷にならないことを祈るばかりです。