日本でグーグルのような企業が育たない理由は。
古来より繰り返された議論で、いまなら「ツイッター」、もっと前は
「ヤフー」、さらには「マイクロソフト」でも語られたことです。
理由は幾つかありますが、最近に限定すれば「評論家」ばかりが議論
していることで、こうした議論を持ち出す人間がそもそも「コンサル」や
「ジャーナリスト(業界の御用記者をこう呼ぶのかは棚上げして)」
ばかりでプログラマや経営者といった「プレイヤー」の声がそこに響く
ことはありません。だから「グーグル」とまではいかなくともグリーや
ミクシィ、さらには「ヤフージャパン」のように「日本独自の進化」を
遂げた企業への評価が低いことがそもそも冒頭の議論が繰り返される
原因なのです。
「なぜ、日本でグーグルのような企業が」
にひとつの答えを与えるなら「政治」もあります。各国、国益に
触れる企業には敏感に牽制し、企業の議会への働きかけが公然と
行われる米国では過剰に反応し、仮に
「グーグルのような日本のネットサービス」
が誕生した未来に待つものは不当な締め付けで、我が国政府に
それに対応するノウハウはありません。もちろん民主党政権にも。
そしてこの質問のもうひとつの答えが今回のお話し。
それっとIT企業? という会社がITを名乗っており、
日本有数とされるIT企業も、ノウハウではなく営業力だけで
大きくなった所も・・・実に多いのです。
それと「お若い方」はご存じないでしょうが、iPad、iPhoneの
アップル社のカリスマ「スティーブジョブズ」って昔は賛否両論の
否も結構な割合がいて、それはもう一人のスティーブの「オタク」
ぶりに比較して「汚れた大人」のイメージがあったんですよ。
最後に余談を。
今年、不惑。パソコンを「歴史」の文脈で語れることに感慨が。
■ ITで隠される派遣の不都合な事実。生臭いサクセス0.2(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/065/index.html