狂犬病の注射のために、近所のショッピングモールへ散歩がてら向かっていると、埼玉県(川向こうですが)でトイプードルに出会います。
犬が苦手な犬で、逃げ回り遊べません。
女性の飼い主は我が家の芝犬2号(赤♂5ヶ月)を見て「可愛い」とメロメロ。仔犬の芝の可愛さに勝つのは、レトリーバーやハスキー犬の超仔犬時代ぐらいとは主観。
雑談の中で「犬友」の話題がでると
「こんななので(犬が犬と仲良く出来ない)犬友だちがいないんです」
としょげてみせます。
犬についてのアドバイスは、一般論の範囲ですることもありますが、人についてのアドバイスは避けています。
この女性飼い主さん。雑に表現すれば、毛長川沿いの浜崎あゆみというか、小顔でたぶん、可愛らしいのでしょうが、大きなサングラスに気取ったファッション。目をこらして見たわけではありませんが、ヒールの高い靴を履いており、話しかけづらい雰囲気をまとっていました(話してみたら気さくでしたが)。
飼い主がフレンドリーに、他のワンコちゃん、飼い主さんと接していれば、犬は徐々にでも慣れていく・・・傾向にあり、また、犬は距離を取っても「犬友」の相手は人間なので、いくらでもできます。
私はいま、IT関係者より犬友が多い、とはそれほど誇張でもないでしょう。
とあるドッグランにいった際、その入口で、飼い主は知り合い同士ながら、一方の飼い犬は歯をむき出しにして吠え、他方は怯え逃げ回っている場面にでくわします。
我が家の二頭が近づいていったら、吠え犬の飼い主は露骨に不機嫌。自分たちのコミュニティに土足で上がり込んだ、かの表情。だったらドッグランにくるなよ、とはいいません。この手の「身内優先主義」の大人は、年齢を問わず、とりわけ犬の飼い主に多すぎるから。
接した手前、犬を可哀想に思い「怖いんだよね」と吠え犬を落ち着かせようとしたら、「あ、支配したいだけだから」と、つまりは怯えているワンコを服従させるために歯をむき出しにして吠えていると。
ここで距離を置きます。危ない。攻撃のスイッチがはいった犬は、飼い主にだって噛みつきます。吠え犬も怯え犬も、どちらの飼い主も笑って止めようとしないが、私にできることは自分の愛犬を守ることだけ。
犬をファッションアイテムかなにかと勘違いしているのでしょう。犬の気持よりも自分たちが優先。
犬は序列をつけたがる生き物で、その為のマウントや、取っ組み合いを止めることはありませんが、一定のルールがあり、歯をむき出しにするのは危険信号。ただ、この手の飼い主に何を言っても無駄。時間を損するだけ。
犬は飼い主を選べませんが、選んだ犬を守ることは私にできること。可哀想にと心のなかでつぶやきながら、その場から離れたのでした。
犬の個体差は激しく、「芝犬だから○○」「トイプードルだから××」とは多くが都市伝説か思いこみ。とりわけ問題行動は犬種が理由ではなく、ほぼ100%が飼い主の問題なのです。
我が家のワンコ。そりゃあ躾の成功・・・とはいまいち胸を張れませんが、「外面」だけはよく育っています。
そして来年は戌年・・・イブ。再来年、私は何度目かの年男となります。