ヨーグリーナとレモンジーナが「煽り商法」である決定的証拠

 ヨーグリーナの「品薄商法」を、「煽り商法」をしつこく追究するのは「ソーシャルメディアが市場を動かす」という誤解の解消のため。先の2編のブログで指摘した人物らは、ソーシャルメディア万歳で儲かる人々で、その営業活動を妨害するつもりも暇もありませんが、メーカーがそれに騙されれば、ソーシャルメディア対策。なる虚構のコストが加算され、結果的に割を食うのは消費者だからです。

 そしてヨーグリーナについて、品薄商法、煽り商法、私は「ニュース」を提供することでメディア露出を増やす「PR商法」と睨んでいるのですが、その動かぬ証拠を紹介する前に、徳力基彦氏が日経新聞に寄稿した記事で「追加注文」と、店頭に並ぶまでのタイムラグによる誤解としていましたが、その視点に立ったとき、ある推測が浮かびます。

 ・・・そもそも「生産ラインを組んでいなかったのではない」。つまりは当初から「期間限定」だったのではないかと。ならば「優良誤認」で、公取委の出番です。だから副社長臨席による記者会見まで開いて、サントリー食品は火消しに余念が無いのではないかと。

ヨーグリーナ 特売中

ヨーグリーナ 特売中

 なぜなら「人気」となった商品が「品薄」になるは「当たり前」で、昔なら「たまごっち(白)」、いまなら「妖怪ウォッチ メダル」で、食品なら「バター」や「きなこ」です。「生産が追いつかない」という理由なら、供給制限であり「出荷停止」ではありません。
 
 厳密に言えば別会社ですが、同族のサントリーが「プレミアムモルツ」が売れたからと、出荷停止を選択することがないように、売れすぎでの品薄なら「レア感」がでることで、値引きの必要もなくなり、問屋にとっては粗利率の高い商品となりますし、高い掛け率で卸される小売店は「客寄せパンダ」となるので大歓迎です。

 「ヨーグリーナ」は「特売」に廻されています。小売店が新商品を「自腹」で特売に廻すことはありません。売れるかどうか分からずリスクが高いからです。ちなみに確実に集客できる「卵パック」は店側が損をかぶって目玉商品にしています。

 一般的な商習慣から、新商品が「特売」でならぶのは、メーカー側が認知度向上のために「破格」の設定で供給するからです。そこから「品薄商法」や「煽り商法」という「悪意」がないとしても、現場の営業マンが「頑張りすぎた結果」であり、ならば社内の連絡体制の不備で、これは上場企業として大問題で「公表」できることではありません。

 では、証拠。先の写真には「広告の品」とあり、その広告を確認しました。

ヨーグリーナ 特売チラシ

ヨーグリーナ 特売チラシ

 そしてこの広告は4月19日(日)に読売新聞に折り込まれたもの。折込チラシは前日の午前中までに、新聞販売店に持ち込まれ、そのチラシはさらに前日の夕方までに「折込広告代理店」に搬入され、より詳細を指摘すれば、川口市に配布されたチラシということは、4月17日(金)の夕方には戸田市にある配送センターにあったということです。

4月20日のチラシ

4月19日から3日間のチラシ

 サントリー食品が出荷停止を発表した日です。ソーシャルメディアと違い、印刷物には印刷工程が必要で、さらに版下作成と「校正」「校了」などがあり、常識的に考えれば出荷停止を発表する前日には「販売する商品」の大筋は決定されていることでしょう。掲載されている位置からも「一番の目玉」・・・あるいは「協賛金」という形で、チラシ制作費用の一部が補填されている可能性も捨てきれません。

 ならばやはり「無計画過ぎる」のです。サントリー食品は昨日今日できた会社ではありません。すると結論として「品薄商法」や「煽り商法」を否定できなくなると言うこと。

 ま、いずれにせよ、サントリー食品の説明に納得するのは、余程素直というか思慮が足りないというか、その人の実力を素直に現し、ちょっと意味合いが異なりますが、「バカ発見器」になったということ。

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“ヨーグリーナとレモンジーナが「煽り商法」である決定的証拠” への8件の返信

  1. まったく流通システムや、業界のことを知らないで書かれたようです。
    思い込みも激しいですね。
    これでコメンテーター気取りをしておられるのなら、これこそ連呼されている○○です。

    1. サントリーの苦しい弁明だけなら、ニヤニヤ笑って見逃すつもりでしたが、SNSのあり得ない礼賛の末に他人を批判していることは見逃せません。なにより物流の現場、営業の現場で頑張っているサントリー関係者に失礼だと考えます。

  2. 公取がうごいても(まぁ、動きもしないと思います。)、なにも問題なしですよ、これ。
    問題点の指摘(ファクトですか?)が出来ませんから。
    風評被害誘発の方が問題だと思いますね、そちらの方が頑張っている方々に対して失礼になると思われます。

  3. 特売が出来る仕組みはご存じですか?
    どこでも、いつでも特売が出来るわけではないですよ。
    それに、特売のみで商売終了であれば、発売元となるメーカーの利益は全く出ないことになります。
    ご指摘の内容であれば、損しか出ないプランをはじめから解って商売をしていることになり、
    廃業を目指している企業が存在していることになります。
    企業の目的すら誤解されておりますね。

  4. 大手流通関係者に確認をしてみました。
    特売の実情とは、メーカーから○○以上流通小売業が購買した時に購買謝礼として受け取る謝礼金を原資に、そもそもの参考価格から引いて目玉商品にするのが大半で、在庫処分名目のいわゆる投げ売りとは状況が違うとのこと。新製品の発売初週から投げ売りをしなければ裁けない商品など、選んだバイヤーは馬鹿呼ばわりの叱責しか待っていないということ(そんなヘボは、そもそも大事な部署には居られないよと。)、それに、初週初日から投げ売りしなければならない商品だと悟るバイヤーなどいやしないと。特売が出来る大量購買商材なので、店舗(そしてセンター拠点)に大量にあるのは当然だということです。
    目玉期間が終わったら、通常の価格に戻すだけと。仕入れ全てが特売に出来るわけはなく(そこまでの資金はメーカーからも頂けるはずもなく)、ということで、大手では、売れないと思う商品では協賛も謝礼もそもそもが付かないし、要求もしない(それは別の項目の交渉だよと。)と。

    ということですよ。
    知れば当たり前の事ですが、貴殿の用語の使い方にも勉強になるでしょ(笑

    別の処でも指摘入れましたが、貴殿が”たった”とか、”無計画”とかいう商品の準備規模は、過去20年間の新製品(茶系除き)で最大規模ですね。これをリスク無し読めるとしたら、凄いですね、どういう論理をお持ちだったのでしょうかね(苦笑

  5. チラシの件は、別の処に記載されているコラムにコメントに残しております。
    そちらもご覧下さいね。
    具体的に書いておりますので、是非、ご意見・ご反論をされるお時間を(笑

  6. どうも、論理破綻しているのも係わらず、他人を馬鹿呼ばわりかつ、風評被害をまき散らす行為に対し、間違いをお認めにならない、更に、馬鹿呼ばわりされた方々への謝罪もしないとなると、貴殿は貴殿が批判している勢力の方々と全くの同類ということで宜しいでしょうか?
    ご反論無ければ、このような人物の評を連載されている主体者へ抗議を行わさせて頂く予定とさせて貰いますが、ご承知下さいね。

  7. 言論人を自称されておられるのなら、言論でご反論して下さいね。
    言論討論というのは、論拠を持って議論することですので、論拠破綻のままの黙りは良くないですね。
    黙るのなら、今後はご自戒して頂きたいと考えます。
    非難(馬鹿にした方々)へは、誠意を持ってご対応下さいね。

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