月刊Will 2014年7月「セウォル号沈没全記録」

 なるほど! と膝を強く拍ち、妻に熱く語り、彼女が「ぽかん」としたのが、中西輝政 京都大学名誉教授の

『クリミア後の世界新秩序と日本』

 です。教授はプーチンの逆鱗に触れた欧米と喝破します。新潟県立大学の袴田茂樹教授が、平和・安全保障研究所の講演で、

「(日本は)ウクライナの痛みが理解できる」

 と語ったと、今朝の産経新聞が報じます。北方領土を不法占拠されたことを理由とするのでしょうが、中西論考はソ連崩壊後の欧米による、

「ロシア侵略」

 に対する反撃と指摘します。そしてロシア侵略とは、敗戦後の日本で行った国家解体と同じ実験であり、実験結果は失敗であったと。

 ロシア侵略は現在進行形で、親露派のヤヌコビッチが事実上の軍事クーデターで追われたのもそのひとつで、EU寄りの政権が脱露を鮮明にし、その背景に西欧がいることを、KGB出身のウラジミールが知らないはずがなく、つまりは「逆鱗」に触れたと。

 じわじわとロシアを包囲し、国力をはぎ取り、三流国へ転落させようとする西欧の謀略・・・とは、戦前の日本がおかれた状況にとてもよく似ており、その点においては、強者を天秤に掛け、ガス代も踏み倒すウクライナより、ロシアの心情を理解できるのではないでしょうか。

 さらに「ドイツとロシア」の密接な関係。

 4月29日にウラジミールが、露西部サンクトペテルブルクで開かれたシュレーダー独前首相の誕生会に出席したのも頷けます。

 そして言わずもがなであるのは「ロシアと中国」。

 こうした国際情勢のなかで、日本はどうすべきか? にも中西教授は答えていますが、それは本書にて。

 続いてはこちら

『ハングル文字を町から追い出せ!』

 グアム在住のケン・波賀さんによる「国防記」とすると大袈裟ですが、決して在特会のような話しではありません。

 ある日、突然、グァムの交番に、ハングル文字で「タモン交番」と掲示されます。現地でレンタカー会社を営む青年社長が寄贈したもので、抗議をすると「金を出せば日本語も表記してやる」とのこと。

 ケン・・・もとい、芳賀さんの痛快な活躍については、是非本を手にして欲しいと願いますが、副知事にまで辿り着く直前、その秘書が韓国系で、同じく「カネ」の話を持ち出します。

 韓国系だからとはいいません。カネは世界の共通語で、これは残念ながら同盟国であるアメリカほど、お金の話しが通じる国もありません。

 では、芳賀さんが金を払ったか? いや、日本人はそんなことはしません。それは公共への奉仕の心として。そして既に納めていたとだけ記しておきます。

 最後は村西とおるの人生相談。これは結論を紹介してしまいます。

“葬式は生涯に一度しかできませんが、結婚はオナニーの如く、何度でも許されているのです。”

 相談者の質問内容から、この結論へと達するのは、村西とおるぐらい・・・でしょうね。

■月刊Will 2014年7月「セウォル号沈没全記録」
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