嘘つきですという嘘つきは正直者か

「なるほど! その手があったかぁ!」

と食肉偽装王子ミートホープ田中社長が叫んだとか叫ばなかった
とか。

先週の木曜日、産経新聞の小さな記事で

「段ボール入り肉まん」

を知りネタ帳に書き込んでおりました。

翌金曜日は全メディアで大々的に取り上げましたので、牛の尻尾
ではなく鳥の頭を目指す私は放置しておりました。

すると今度は

「捏造報道」

とメディアが赤っ恥をかいたかたちとなりました。

「やるな」

気を隠すなら森の中、偽装を隠すなら捏造の中。

段ボール入り肉まんは早晩「都市伝説」となり語り継がれるので
しょうが、真贋怪しい「偽物王国」という毒を食らわば皿までです。

偽物も偽物。

段ボール肉まんという偽物も偽物(かもしれない)。

まるでパラドックスの古典

「私は嘘つきですという嘘つきは正直者か嘘つきか」

に陥ります。

捏造報道だったから肉まんに段ボールは入っていない。
しかし、それすら「捏造」なら。

それとも捏造は本物で中国当局の報道規制なら。

人間というのはおおらかなもので、こういった堂々巡りを繰り
返すうちに次第に面倒になっていきます。

そして口にして「即死」でもしない限り大丈夫だろうという
「雰囲気」が醸成されてしまいます。

私が「やるな」と思った理由。

中国当局が「捏造肉まん」について強権を発動しているか
どうかはともかく

「中国産の怪しい食品や偽装水の話題が消えた」

ことです。

かなり乱暴な方法ですが、多くのトラブルを打ち消すには

「超弩級のトラブル」

を持ち込むとかき消すことができます。

中国製の食の安全が疑われるさなかに

「食品でない段ボール入り」

という危険球を投げ、球場中をブーイングで包んでおいて

「捏造で退場」

でちゃんちゃん。

仮に捏造が本物だったとしても、段ボール入りが週末を跨
いで

「世界中の耳目を集めたのちに否定」

するタイミングの妙味です。
広報の上手い中国共産党の影をそこに見ます。

段ボール入り肉まんが最初に報じられた7月12日に、
こちらも同じく産経新聞に小さな記事を発見。

「韓国に期限切れ薬支援要請」

見過ごせない記事なのですが、肉まんと六カ国協議の前に
あまり報じられませんでした。

北朝鮮赤十字会が今年の2月に韓国の製薬協会に

「捨てるような薬でも送って欲しい」

とお手紙を出していたそうです。

北朝鮮赤十字会といえば日本人拉致被害者の救出の動きを
いち早く「非難」して、その後の捜索も早々に打ち切ったと
いう

「赤十字」

らしからぬ組織で将軍様の機関の一つとまことしやかに
噂されております。

そこが韓国に

「使用期限が6ケ月や1年程度過ぎた医薬品であっても送って
くれることを望んでおり、使用期限が過ぎた医薬品を使っ
て生ずる問題に関しては、北朝鮮側がすべて責任を負う」

とお願いをしてきたというのです。

これを韓国側は断ったのはさすがです。

期限切れの薬を送るという倫理上の問題も当然ですが、

「なにかおこれば必ずいちゃもんをつけ、
さらには賠償を請求されたらたまらん」

というところでしょう。

注目すべき点はここからです。将軍様の赤十字は続けます。

「我々の側に大量に入って来る中国の薬は我々の体質に合わず
偽物が多くて困っている」

中国の偽物は筋金入り。

子分……もとい、同盟国で援助を求めている北朝鮮でさえ
困るという始末です。

ここまでいくともう「文化」です。

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